凡人経理部員が、会計システム導入で失敗したことを書いていきます。
システム導入の経緯
元々、インストール型のパッケージ会計システムと自社開発の販売管理システムを組み合わせて使用していました。
自社開発の販売管理システムが、マイクロソフトのWindows OSのサポート終了で、新OSに対応できなくなるため、新しいシステムへ入れ替えることになりました。
新しい会計システム
今、流行りのWindows OSに左右されないクラウド型の会計・人事給与・販売などの様々な機能がある統合基幹業務システム(ERPパッケージ)を導入することになりました。
システムの選定
システム会社4社に声をかけ、プレゼンしてもらい選定することになりました。
選定には、現システムで使用している機能・これから効率化したいこと・新しい機能なども検討しながら選定しました。
最終的に大手メーカーのシステムが採用になりました。
システムの構築
これだけ大きなシステムなると、すべてうまくいくことはありませんでした。
システムに業務を合わせることも考えました。
できないで終わるのではなく、やるにはどうしたらいいか、たくさん考えました。
それでも、妥協しなければならないことも出てきます。
今回はそんな中で、導入前には気づきにくい失敗を2つ紹介します。
1件目
大手メーカーの統合基幹業務システムなのに、会計システムと販売管理システムのマスタ連携がされていないシステムだったのです。
違うメーカーのシステムの組み合わせだったら、仕方ない気もしますが!!
どういうことかというと、新しく科目・取引先・従業員コードなどが増えると、それぞれのシステムに登録しなければいけないシステムだったのです。
連動していませんでした。
プレゼンの説明の中で、統合基幹業務システムで一体管理しているものと思い込み、確認していませんでした。
まったく盲点でした。
これが運用してみると、結構なストレスになります。
マスタ管理は重複登録を防ぐため、経理部で行っています。
取引先・従業員コードは、結構な頻度で登録することになるので、面倒な作業です。
たまに、片方だけ登録し忘れて、システム連携時にエラーになることもあります。
2件目
システム構築及び運用時のサポート体制が悪かったことです。
プレゼンの際、システム会社の方達は目の色をかえて自社製品採用のため、必死にアピールしてくることと思います。
そんな中、システム構築及び運用時に経理業務に詳しいシステムエンジニアがいるかどうかを確認してみてください。
システム構築には、手戻りがたくさんあります。
経理業務に詳しいシステムエンジニアが、いるのといないのではシステム導入までの時間や作業量に大きく影響します。
通常業務もやりながらの、システム導入はたいへんです。
きっと、経理業務に詳しいシステムエンジニアがいるシステム会社は、会計システムに力を入れている会社のはずです。
今後のシステム運用もスムーズに運びます。
まとめ
今後もシステム導入について、少しずつ書いていきたいと思います。
以上、導入前には気づきにくい失敗2つでした。
システム導入選定の参考になれば、うれしいです。
おわり。
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